シャワー水栓のクリック音が消えたのは板ばねの破損でした

シャワー水栓のクリック音が消えた原因となった破損した板ばね 生活
シャワー水栓を交換して2年も経たないうちに、切り替えハンドルのクリック音とクリック感がなくなりました。

以前は「カチッ」という感覚と音で停止位置が分かりましたが、それがなくなってハンドルが素通りするような状態に。

停止位置が分かりにくいため、子供が水を完全に止められず、わずかに水が出たままになっていることもありました。

なぜクリック感がなくなったのか、切り替えハンドルを分解して調べてみることにしました。

結論ですが、板ばね部品のみの交換でクリック感と音が復活しました。

切り替えハンドルの「カチッ」という音がしなくなった

クリック感も音もなく、止水位置が分かりにくい

ハンドルを動かすと以前あった「カチッ」というクリック感と音がなくなっています。

止水位置の目印はありますが、使用中に目印を見ることはなく、ハンドルの停止位置がずれて水を出しっぱなしにすることがありました。

そこで内部を確認することにしました。

切り替えハンドルを分解すると板ばねが折れていました

最初に止水栓を閉めて切り替えハンドルを取り外す

分解に使用した工具は次の3点です。

  • 止水栓用のマイナスドライバー
  • ハンドル用のプラスドライバー
  • TH22412袋ナット36用プライヤー

シャワー水栓の分解に使用した工具3点

内部から破損した板ばねが出てきた

分解して取り出した板ばねを確認すると、中央の盛り上がった部分で破断していました。

中央部が破断したシャワー水栓の板ばね

赤丸部分が破断していた箇所です。

小さな板ばねがクリック感を作っていました

取り外した板ばねはとても小さな部品ですが、この板ばねが切り替えハンドルの「カチッ」というクリック感を作っています。

切り替えハンドルを回すと、内部のブッシュ(TH97590S)が一緒に回転します。

そのとき板ばねの先端がブッシュ内側の凹凸部分を乗り越えることで、「カチッ」という感触と音が生まれる仕組みです。

今回は板ばねが破断していたため、この働きがなくなり、ハンドルを回してもクリック感が得られなくなっていたと考えられます。

板ばねとTH97590Sブッシュの位置関係

板ばねとブッシュは別々に取り付けられています。
板ばねは水栓本体側、TH97590Sのブッシュは切り替えハンドル側にあります。

ハンドルを回すとブッシュが回転し、固定されている板ばねとの間に相対的な動きが生まれます。

下の写真は、ブッシュと板ばねを取り外して並べた状態と、両者の接触位置が分かるように仮に重ねた状態です。

ブッシュと板ばね

TH97590Sブッシュと板ばねの接触位置を示した状態

 

回転するブッシュの凹凸を板ばねが乗り越える

切り替えハンドルを回すと、ハンドル側のブッシュ(TH97590S)も一緒に回転します。

一方、板ばねは水栓本体側にあるため、板ばねとブッシュが相対的に動きます。

そのとき板ばねの曲がった部分がブッシュ内側の凹凸を乗り越えることで、「カチッ」というクリック感と音が生まれます。

板ばねをよく見ると接触部分が摩耗していました

取り外した板ばねをよく見ると、表面には擦れたような跡が残っていました。

特にブッシュと接触していた部分には、周囲とは違うはっきりとした跡が確認できます。

切り替えハンドルを操作するたびに、この部分がブッシュと接触していたことが分かります。

今回、板ばねが破断していたのも、この接触跡に近い部分でした。

左から、破断した板ばね、使用による接触跡が見られる板ばね、今回用意した新品のTH72599Sです。

破断した板ばね・摩耗した板ばね・新品のTH72599Sの比較

TH72599Sの板ばねを単品で入手しました

交換できそうな板ばねを調べたところ、TOTOの補修部品として「TH72599S」という板ばねが単品で販売されていることが分かりました。

実際にTH72599Sを入手して、取り外した板ばねと形状を比較してみました。

並べてみると形状はよく似ており、実際に水栓本体側へ組み込むこともできました。

なお、TOTOの公式補修品情報では、今回使用している水栓TBV03445J1について、TH72599Sが交換部品として指定されていることまでは確認できませんでした。

取り外した板ばねとTH72599Sを比較

取り外した板ばねと新品のTH72599Sを重ねて比較してみました。

比較すると、板ばねの幅や曲がっている位置など、基本的な形状がよく似ていることが分かります。

一方、上の取り外した板ばねは、下の新品のTH72599Sに比べて、「くの字」の開きがやや大きくなっていました。

取り外した板ばねと新品のTOTO TH72599Sを重ねて形状を比較

取り外した板ばね(上)と新品のTH72599S(下)を重ねて比較

形状を確認したうえで、実際に組み込んでみることにしました。

TH72599Sを組み込んで元に戻します

板ばねを水栓本体側に組み込む

新品のTH72599Sを、取り外した板ばねと同じ位置に組み込みます。

板ばねは水栓本体側に取り付け、元の板ばねと同じ向きになるようにセットしました。

実際に板ばねを組み込む様子は、下の動画で確認できます。

部品を元どおりに組み立てる

板ばねを取り付けたら、取り外したときと逆の順番で部品を元に戻していきます。

下の写真は、組み立てる部品を取り付ける順番に並べたものです。

シャワー水栓を元に戻す際の袋ナット・ガイドリング・切り替えハンドル・ネジ・キャップ

並べた部品は左から袋ナット、ガイドリング、切り替えハンドル、ネジ、キャップ

袋ナット、ガイドリング、切り替えハンドル、ネジ、キャップの順に取り付けます。

実際に組み立てる様子は、下の動画で確認できます。

クリック感と「カチッ」という音が復活しました

すべての部品を元に戻して切り替えハンドルを動かしてみると、クリック感が戻り、「カチッ」という音もするようになりました。

板ばねを交換する前は止水位置が分かりにくい状態でしたが、交換後はクリック感で止水位置が分かるようになりました。

実際にハンドルを動かした様子が下の動画です。

まとめ|板ばねを交換してクリック感が復活

今回、切り替えハンドルのクリック感と「カチッ」という音がなくなった原因を調べたところ、内部の板ばねが破断していました。

取り外した板ばねと新品のTH72599Sを比較し、実際に組み込んでみたところ、クリック感と「カチッ」という音が戻り、止水位置も分かりやすくなりました。

小さな板ばねですが、切り替えハンドルのクリック感を作るうえで重要な役割をしていることが分かりました。

※今回の記事はメーカー指定の修理方法を紹介するものではなく、実際に分解・部品を比較して行ったDIYの記録です。

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