サッカーの話5〜ジュニア年代トレセンについて

習い事

サッカーの話でジュニア、小学生年代のトレセンについてです。

サッカーをやっている子供の成長は親として悲喜こもごもで大いに考えさせられる部分があると思います。

その中でもトレセンに関して、ジュニア時代に見た思いを書き記します。

トレセンについて

トレセンですが、ザックリ書くとピラミッド形に選手を選抜して最終的にはナショナルトレセン、いわゆる日本代表活動に繋げていくものと理解しています。

最初のステップである地区トレセンはチーム内の判断で選抜されています。

なのでまずはチーム内で上手くて目立つことからスタートです。

ただ強豪チームとそうでないチームの中では、同じ目立つにしても実力差があります。

そういう事もあり選抜される人数は強豪チームの方が多めになるようです。

結果として強豪チームのメンバーの中から、市や県とピラミッドの上へと進んでいく傾向もあってチーム選択は非常に悩ましいものがあります。

実力がズバ抜けていればどんな境遇にあっても関係ないのかもしれませんが、普通は子供の成長は徐々にしていくものと思います。

トレセン活動は選手の強化というのが大義名分のようです。

ジュニアのトレセン活動は選手の入れ替えはなく、追加招集はあっても選ばれたら落ちたりすることはなく、上を目指すのみとなります。

一方で少し商売の匂いも個人的にはしました。

それぞれ違うチームから選手が集まるので、全員が活動時に着る揃いのユニフォーム、シャツなどを購入します。

練習試合や交流戦などで揃いのシャツがないと都合が悪いのかもしれません。

ただ、シャツを買わせることで選手を活動から追いやることはできなくなるように思います。

せっかく経済的が負担をしたのに途中で活動が無くなるというのは了承し難いからです。

選手入れ替えの手間もあるのは理解できます。

一方で、入れ替えがないことはトレセン参加選手の緊張感を緩ませ、本当の強化という部分に少し影を落とすようにも感じています。

そのようなトレセン活動ですが、以下に我が子達が過ごしたジュニア時代を思い起こしてみます。

まず、次男が所属したチームは代表者の意向でトレセン参加を辞退していました。

聞いた話では地区トレセン責任者と所属チーム代表者の確執がありそれが影響したとの事でした。

トレセン活動に関しては賛否両論がありますが、大人の事情で子供の選択肢が狭まるのはどうかと思いました。

三男が5年生から所属したチームはトレセン活動に選手を派遣していました。

トレセンの選抜は上記のようにチーム内の判断で行います。

選抜タイミングは地域差があるようですが5年生が始まる春から夏前には決まっていました。

所属チームでは6月に連絡があって、三男は選抜から漏れました。

言い訳にはなるでしょうが移籍直後もあって消極的なプレーが散見されたのが大きかったと思います。

結果的に仲間が地区さらに市トレセンと進んでいく中、最初の段階が響きジュニア年代のトレセン活動には参加出来ませんでした。

上手くてどんな状況でも自分を出せる選手は関係ないのかも知れませんが、移籍のタイミングというのは考慮に入れた方が良いと思います。

トレセンのメリット

トレセンは選手としては所属チームを離れた別の活動となるので精神的にも鍛えられると思います。

また実力を持った選手が集まるので良い刺激になりますし、狭い地域から広いエリアへの選抜システムはレベルアップとモチベーションにつながるでしょう。

ここからまた我が家の三男の話しになります。

ジュニア年代トレセン選外でしたがその後から大きな成長をしていきました。

チーム活動はしっかりと継続し、その他自主練や平日夕方のスクール活動を重ねチーム内ではBチームからAチームへ昇格、6年ではスタメンフル出場は当たり前になりました。

そんな中、チームメイトは中学生年代、いわゆるジュニアユース(以下、JY)の進路を模索していました。

練習会からセレクションを奔走し、まるで名前を売るためのロビー活動のように感じました。

三男はサッカーについての将来をハッキリとは口にしませんでしたが、セレクションを促すと受けてみるとのことでした。

ただ、JYチームにも因るのでしょうがセレクションでもトレセン歴が影響することを感じました。

まずはセレクションの申し込み時にトレセン歴を申告し、そしてセレクションでのチーム分けがトレセンのカテゴリ毎に分けられているようでした。

市トレセン以上、地域トレセン、それ以外と。

三男はもちろんトレセン歴は無いのでそれ以外チームです。

事前のロビー活動も無くその中で多少目立っても、2次選考に進むのは困難のようでした。

三男は元々JYチームへ行く事に迷いがあったので、プレーにもそれが出ているようで次に進むことはありませんでした。

そのうちに「部活で良い」と言いました。

そこから親として子供の決めたことを尊重し、周りがどこそこに決まったなどと聞いてもセレクションの事などは全く調べなくなりました。

そんな三男も今は部活を謳歌し、さらに中体連の地域選抜となってサッカーを楽しんでいます。

選抜活動で、結局は揃いのシャツ類を買わされてはいますが。

トレセンのデメリット

トレセンのデメリットですが、それはチームの活動に影響する事だと思います。

というのはトレセン活動は公式戦の予定は考慮されるようですが、練習会やカップ戦などがチームのスケジュールと当たることがあります。

そうするとどうしてもトレセン活動を優先することが多くなり、トレセン組と言い方は悪いですが居残り組とで予定が分かれます。

もちろんトレセン組は個人としてレベルアップしてそれがチームにも還元されるので良い面もありますが団結という点では少しマイナス面はあるかと思います。

また居残り組だけでは人数によっては練習試合も組めないなど発生し不満なども湧き上がってきます。

こんな事もあってか、同じ地域にあるジュニアのある強豪チームはチームでの強化を優先しトレセン活動に参加していません。

チーム全員で強くなろうという指針なのだと思います。

まとめ

トレセン活動について我が家の子供達のエピソードも交えながら記しました。

  • トレセン活動 日本代表に資する強化システム(多少の大人の事情も絡みながらの)
  • メリット 選手は実力面、精神面で鍛えられる
  • デメリット 所属チームの連帯感に影響を及ぼす可能性有り

最近の世界における日本人選手の活躍を見ていると、トレセン活動という強化システムは今のところうまくいってはいるようです。

一方で野球はもちろん様々なスポーツがプロ化し、門戸を広げて競技人口やサポーターやファンを増やそうと躍起になっています。

サッカーはメジャーなスポーツの部類に入るのでしょうが、部活などでは合同チームも起きたりなどの実情があります。

ボールの追いかけっこから始まる楽しいサッカーという原点と競技サッカーや商業サッカー。

子供のプレーを楽しみにしている親として、育成に関して少し思うことでした。

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