
子供がいれば子供部屋を作るのは普通の事と思いますが、我が家には有りません。
我が家には現在、プロフィールにもありますが大学生を筆頭に男子が3人います。
年頃になれば、自分がそうだったように家に子供部屋を持つ、作ることになると考えていました。
幼少期ならまだしも我が家の男子は揃いも揃って家の中でもっぱらリビングに居ます。
そして寝室はゆか面を隠すように、2段ベットも駆使し、全員で一緒の部屋で寝ています。
家族一緒を強制もしていませんし、何度か子供部屋を提案しても特に要らないとの事で現状に至ります。
どうしてこの様になったのか、回想してみたいと思います。
部屋の家具
家族の昼間の主な居場所は上記の通り、リビングです。
リビングに置いてある主な物はソファー、テレビ1台、ダイニングテーブルとイス6脚、私の書斎代わりのPC机と椅子という程度です。
リビングの一角にキッチンと続きの和室があります。
和室には幼少期はおもちゃ類と本棚、現在ではゲーム用机&椅子とそれぞれの学校用のカバン教科書類のための棚がある程度です。
特別なものは無く、外出予定のない時は全員基本的にリビングで過ごします。
まずは子供の勉強についてですが、宿題、試験前、受験勉強のほとんどをダイニングテーブルでこなしてきています。
リビング勉強が始まったのは長男が小学生の時だったと思います。
小学校入学時に少しだけ学習机を検討しました。
とくに自分達の親、子供達からすると祖父母の意向もあって家具屋で学習机を見に行ったりもしました。
ただ学習机は機能面で学習に向いているのかもしれませんが物々しく将来的に汎用性がない様にも感じました。
また3人分それを揃えるのかと思うと現実的ではないと思いました。
であればシンプルなテーブルに本棚を乗せる程度で良いのでは、更にそれなら食事以外はあいているダイニングテーブルで良いとの考えに至りました。
そもそも学校で長時間使う画一的な机とイス(と言っては関係者に失礼ですが)で学習が成り立っています。
小学生では家で宿題をこなす程度ですし、学校に劣るとも思えない家の設備を有効に使わない手は有りません。
以上から勉強はリビングのダイニングテーブルで行うという習慣が今でも続いています。
次にそれぞれの憩いの時間ですが、子供達と妻はL型のいわゆる3人用カウチソファに多いと3人、もしくは4人で座って過ごします。
そこから誰かがゲームをしたり筋トレしたり、三男が和室でラジコン整備を始めたり、妻が家事などすればソファ使用人数が変動します。
家族はソファではほぼスマホを見ていることが多いです。
使用中のスマホ画面も見えなくはないですがそこは信頼なので、視線は外すようにしています。
そもそも私はほとんどソファにゆっくり座って居ることはありません。
平日に出来ない溜まった家内作業などをせかせかと行っています。
私がリビングにいるときはPC画面、あとはテレビをダイニングテーブルの椅子から見るなどしています。
子供の誰かが勉強を始めれば、テレビは消してそれぞれのやりたいことなどに分かれます。
そんな感じで一緒の空間にいても互いに良い距離感で干渉し過ぎず、何か話題があれば家族であれやこれや話したります。
以上のようにリビング、ダイニング、キッチン、和室とそれらに置かれた家具、さらに寝室を家族で供用することで誰かが専用の部屋を持つことはしていません。
親との関係性
妻と子供達ですが、まずよく会話をしていると思います。
学校や友達の事、テレビを見ながら芸能人や流行りの事など。
友達の事などは聞きすぎて面倒くさがれている時もありますが、それでも親として興味があるし多少の心配という愛情の現れと感じられる程度かと思います。
そんな感じなので子供自身に嬉しい事などがあった時は逆に子供がじょう舌で、それを妻は一生懸命に聞いています。
食事時でも年頃の男子も含まれる3人兄弟は話しをさえぎられると"今は俺が喋る話す番"などと争うようなこともあります。
それに対して父親である私の方は家族の話を聞いている事が多いです。
でもたまには思った事をここぞという時に話すようにしています。
口数は家族で一番少ないですがその分、行動で思いが伝わるようにつとめています。
昔から言う、背中で語るということでしょうか。
子供に対して口だけで伝えてうっとうしく思われないようにまず自分が行動します。
上に書いたように家ではあまりゆっくりせずに動いている事が多いです。
子供が小学生くらいまではプールでの泳ぎの練習や公園でのサッカーの自主練にかなり付き合いました。
勉強面では別記事の交換ノートを初め、子供が宿題などでわからない事があれば自分が作業中でもすぐ対応するようにしました。
夏休みの自由研究では率先してテーマ決めから作品や実験装置の作成など子供と一緒におこなって来ています。
子供が全部自主的にやるのももちろん良いと思いますが、私としては良いコミュニケーションの機会と捉えて毎年関わってきています。
以上のように、親として子供と小さな頃から適度な距離感で互いに信頼できる関係を作って来たことがよかったと思っています。
兄弟の関係性
我が家の子供は3人兄弟で長男と次男が3歳差、次男と三男が4歳差です。
親から見ていて、長男が年齢より幼く、次男は標準的、三男はしっかりものです。
なので真ん中の次男に何となく言動のレベルが揃っているように感じています。
いまだに食事での肉やロールケーキの大きさを巡って兄弟でジャンケンをやってます。
仲が良いけど幼さもまだまだ残ります。
そんななか長男は勉強では諦めないで頑張る姿勢をリビングで家族全員に披露してきています。
とはいえこれはキレイな面だけではありません。
中学くらいから、問題集などに対峙して理解出来ない状況になると罵声を放ちながら勉強をしてきています。
『クソ』『死ねー』は日常語となり、終いにはFワードなど汚い言葉のオンパレードです。
それで治まれば良いですが最後はページやプリントを握りやぶったり、薄い本なら壁に叩きつけたりしていました。
限度を超えると叱ることもありましたが頑張ろうとしているので、家族みんなが出来るだけ我慢していました。
そんな状況に戦々恐々としていたので、休憩でスマホをいじり出して静かになるとホッとすることもたくさんありました。
朝になって、散らかった紙や本を片付ける妻の姿も何度か見ました。
自分の学生時代を考えるとすぐにあきらめていたような状況でも、長男は時間をおいてまた立ち向かいます。
強いて勉める、正に長男の行動が勉強という言葉に当てはまる気がします。
結果として長男は塾などには一度も行かず自宅リビング勉強のみで現役大学合格(指定校推薦ですが)を果たしています。
見方によっては醜態をさらしながらも勉強を継続する姿勢を家族に見せつけ、また結果として自らの進路を切り開いてきました。
弟二人もそんな兄に続きリビング勉強はもちろん、塾に行かない所まで同様に過ごしてきています。
長男の学習態度は光と影がありますが少なくともあとに続く弟達に道を示してきています。
先日、次男が参考書の相談を長男にした時には嬉しそうな顔をして『物理の本はこれやなぁ〜』などと指南していました。
勉強以外で兄弟の話としては家庭用ゲーム関連があります。
最近、新しいゲーム機が発売されることが話題に登りました。
そのゲーム機を購入するか否かから資金の話、買うタイミングについてです。
買うことは既定路線のようでした。
購入金に関しては私はゲームを基本しないので親の支援は無く、兄弟で誰がどのくらい金額をもつかなど協議していました。
長男はバイトなどで懐に余裕はありまずは多く出し、弟達は出世払いなどとしていました。
買うタイミングについてはまずは様子見で、そうなると立場によっては受験が近づくのでそれが終わってからなどとしているようでした。
その点では兄弟がとても協力的です。
子供部屋などがあれば、それぞれが好きなタイミングで好きな事をすれば良いと思いますが、三兄弟は以上のように友達のような感じです。
まとめ
現在我が家は5人家族ですがそれぞれの部屋は持たない理由を以下にまとめます。
- 5人がそれぞれくつろげるスペースをリビングに用意して着かず離れず過ごす
- 親と子の関係は幼少期から良いコミュニケーションで信頼を築く
- 兄弟の関係は同じ空間で過ごすことをベースにそれぞれの言動を共有する
子供が大きくなって色々と予定やタイミングなど違ってきてはいますが、出来るだけ予定を合わせるなどみんなで調整しています。
家族みんなが居る週末の夜は手巻き寿司などパーティ系メニューで団らんをするなどまずは社会生活の基盤は家庭にあるということが良い事と考えています。
いつまでこの時間が続くかは分かりませんが出来るだけ現状できることをやっていきたいと思っています。
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