
中体連、いわゆる部活におけるサッカーの話です。
我が家の次男と三男は小学生からサッカーを始め、中学校では部活サッカーを選択しました。
次男は高校ではバレーボールに移りましたが、三男は中学校のサッカー部在籍中です。
以下、3つの観点で中学校の部活サッカーとクラブチームのメリットとデメリットを記します。
活動場所
はじめに部活の活動場所ですが、平日は学校の校庭です。
また、土日祝日も学校が基本ですが、他の中学校やグラウンドに練習試合に行くこともあります。
公式戦は基本的に自校を含めた市内の学校、遠くても県内のそれか一般グラウンドという感じです。
部活の活動場所のデメリットは他の部活と譲り合いで場所を使用するという所でしょうか。
とはいえ、クラブチームも専用で使用可能な場所をもっていなければ条件は一緒かもしれません。
クラブチームだと、平日は学校が終わってから改めて学校以外の場所に集合することが多いと思います。
どんなに近くてもその分だけ活動開始は遅くなることと思います。
またチームにより交流関係などで休日の遠征が多く、県を超えた移動が頻繁にあるようです。
広くて綺麗なグラウンドで出来る可能性があるというところではクラブチームにメリットがありそうですが、近くてすぐに練習出来るという部活のメリットは大きいかと思います。
金銭面
次に生々しいですが、金銭面についてです。
部活は基本的に学校教育の一環なので、入会や活動に伴う追加費用は有りません。
また活動で準備する物では練習着がありますが、学校の体操着か白を基調としたシャツで済ませることができます。
チームとして購入する物としてはまずはチームユニフォーム上下を2着(ホーム&アウェイ用)とストッキングです。
そしてウィンドブレーカーです。
このあたりはチームが変われば最低限掛かる費用だと思います。
あとは他の中学校などに行く遠征費です。
とはいえ活動場所にも書いた通り遠征は市内が多く、たまに遠くて県内という感じです。
遠征費に関しては遊んで使う金額に比べれば安いかもしれません。
一方でクラブチームは、入会金から始まり準備金、月謝、遠征費が大きく掛かる所かと思います。
入会金(5000円程度)は部活には有りません。
又最初にかかる準備金として部活にはないお揃いのモノの購入があるかと思います。
プラクティスシャツ、遠征行き帰り用上下、ベンチコート、バックパックなどなど。
この辺りは部活でも必要ですが、揃いの必要はなく、使い回しや店舗やネット、フリマなどで安く購入出来るのでかなり金額が違ってくるかと思います。
次に月謝ですが部活では当然かかりません。
月謝はクラブによると思いますが、月々1万はするかと思います。
最後に遠征費ですが、クラブチームは色々なチームと付き合いがあり、トレーニングマッチやカップ戦などで遠征場所が多岐に渡ります。
電車などの交通機関だけでなくマイクロバスなど交通面の出費が大きくなります。
また、宿泊を含む遠征があるかと思います。
夏合宿などは日数もあり、チームによっては海外遠征もあります。
部活は宿泊を伴う遠征は基本的にありません。
もしあれば相当の競合校や私立校ではないかと思います。
以上から、金銭面での部活はクラブチームと比較して年間で数十万は違ってくるかと思います。
強化面
最後に一番気になる選手としての強化面ですが、これは正直に部活よりもクラブチームの方に軍配があがるかと思います。
ただしこれは平均的にみてという事です。
まずクラブチームはチーム自体の成績が上位になる程、厳しいセレクションを経た選手達の集団です。
練習でもその選手同士で切磋琢磨し、チーム内の序列、さらに先発を勝ちとることを目指します。
またコーチ陣は基本的にライセンスを有し、様々な経歴を持つプロが仕事として行っているので練習メニューやコーチングなど一定のレベルが期待できると思います。
一方、部活は学校の生徒は初心者も経験者も隔てなく自由に入部できるので選手のレベルには差があり、上手な選手ほど満足する環境にない可能性があるかと思います。
練習や試合の頻度などは年ごとの状況やレベルに左右され、入部する生徒や顧問の先生によりばらつきが発生します。
さらに、ひと学年で1チームに満たない人数で満足に練習試合もできないことも学校によっては発生している昨今です。
そんな部活ですが、絶対的にクラブチームに強化面で劣るのかというとそんなことはないと思います。
部活にあってクラブチームではあまりない事として、学年を超えての持ち上がりがあると思います。
クラブチームは各学年で人数が揃っているので、相当スペシャルな選手がいない限り、持ち上がりはないと思います。
一方、部活は3年生の引退でチーム力が落ちる時期などもあり、チームの成績を優先しての学年の持ち上がりが起こりやすいです。
中学生は成長期を迎え学年違いで体格や身長がかなり違います。
そこで持ち上がって味方相手に関わらず早さや強さなどに揉まれて成長が促されると思います。
特に中1年生はゴールデンエイジの最終盤にかかり、高い強度が良い刺激になると考えます。
さらに最近は部活でもトレセンと同様の地域選抜の活動が有ります(地域によるかもしれません)。
この活動は各学校から選ばれた生徒がセレクションののちに一つのチームとして活動するものです。
選抜される確率としては地域の学校数よりも少ない人数なので、なかなか狭き門かもしれません。
ただ、元々初心者も居る部活では腕に覚えのある生徒であれば部活動やセレクションで目立ちやすいと思います。
月1回程度の活動ですが、いつもの部活とは違うメンバーとの交流は良い成長につながります。
また地域の競合チームとの練習試合やカップ戦もあったりするので良い強化になります。
さらにクラブチームと同じトレセンや県選抜活動もあり、上に行くルートが部活でも存在しています。
むしろ競争の激しいクラブチームと比べても部活で地道に強化を図るのは悪くない選択だとも思います。
まとめ
以上、サッカーにおける部活とクラブチームのメリット、デメリットを以下にまとめます。
- 活動場所 それぞれで優劣あまりなし
- 金銭面 部活が優れる
- 強化面 平均的にはクラブチームが優れる
中学生=ジュニアユース年代でのサッカーの進路は非常に悩ましいですが、何を優先するかという所が大きいと思います。
我が家の三男はジュニアユースのセレクションを周りの影響もあって2つほど受けましたが1次選考を通ることはありませんでした。
小学生の時は移籍タイミングなどもありトレセンへの推薦も逃し、またジュニアユースチームの練習会や付属のジュニアスクールにも全く参加した事はありませんでした。
言い方は良く無いかもしれませんが全くの無印では、限られたセレクションの時間内て輝くのは難しいと感じました。
そもそも本人がクラブチームにあまり興味が無く、セレクションでもその気持ちが出てしまっているような状況でした。
2つのセレクションのあとに本人に確認し、それ以上のセレクションはもう受けないとの事で、部活サッカーという結論に至りました。
サッカーをするのは本人なので、最後は本人の意見を尊重するのが良いと思います。
今は楽しそうに仲間と部活でサッカーを楽しんでいます。
親としては週末は足繁く練習試合などに通いその姿を見ると、決めた選択肢は間違っていなかったと感じます。
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