サッカーを始めたお子さんの悩みとして最初のうちはリフティングがあるのではないでしょうか。我が家で実践してきたステップごとの進め方を説明します。
リフティングの上達ステップ
- 第1ステップ ワンバウンドリフティング50回 もしくは リフティング10回
- 第2ステップ リフティング30回
- 第3ステップ リフティング100回
- 最終ステップ リフティング1000回
以下、ステップごとの練習方法に親の付き合い方を交えて説明します。
ちなみに別の記事ではリフティングに関するエピソードを書いておりますので、重複内容ありますがご参考になればと思います。
第1ステップ ワンバウンドリフティング 50回 もしくは リフティング10回
まずはここのハードルですが、特に小学生低学年や未就学児がこのハードルを越えるのは大変です。
ワンバウンドリフティング(以下、ワンバンリフ)か普通のリフティングかは練習する場所によって選択するのが良いと思います。
地面が平らで安定して真っ直ぐ弾むような場所であればワンバンリフをオススメします。私が最初はこれでした。
ワンバンリフは簡単なようでしっかりと足の甲をボールの下に持っていかなければ続きません。
ボコボコした地面や少し傾斜があるような場所では通常のリフティングが良いです。
とにかくワンバンリフ50回か通常リフティング10回連続を目指すようにしましょう。
これに対して我が家ではどうしたかというと、教えるには自分がやってみないとと思い、サッカー未経験の私が子供を先行するようにしました。
まずは利き足の甲にボールを落として当て、弾んだ所で手でキャッチするリフティング(以下、キャッチリフ)を毎日左右100回ずつ行いました。
そしてこれを出来るだけ子供と一緒にやります。
子供は最初は1回も出来ずに遊んでしまったり、もしくはイライラして泣き出したりすることもあるかもしれません。
それでも私の場合は出来るだけ待つようにして自分も黙々と続けます。
子供が頑張って、1回でもできれば褒めます。
キャッチリフの効果は以下です。
- ボールが手で取れる範囲に蹴り上げるため足のみでの連続リフティングにつながります
- ボールが手で取れる高さに蹴るので強過ぎず弱過ぎずちょうど良いチカラ加減を覚えます
- 続けようとするのではなく手で取るので比較的狭い範囲の場所でも練習出来ます
- 手で落としてすぐ取ることを繰り返すので効率良く練習できます(続けようとすると最後は飛んでいってやる気を無くします)
- 小さな成功体験を何回も積むことができます(一番これが効用として高いと思っています)
と言うことで我慢強くこれを続けます。
キャッチリフは外で行うのも良いのですが、家の中の狭いスペースでも練習できるように我が家で使用していたのが写真のリフティングボールなどです。
最初に使用していたのは左写真のモルテン(約430グラム)で以下のようなメリットとデメリットがありました。
メリット:重いので簡単には飛んでいかないのでやりやすい
重いのでサッカーボールの時にも対応できる力がつく
デメリット:重いので落ちた時の音がちょっとうるさい
重いので幼児だと少し力がないとできないかもしれない
要は重いですが、小学校低学年であれば練習始めとしてはやりやすい感じがします。
次に使用していたのは右写真のadidasの小学生用フットサル用ボール(約380グラム)です。
これは空気圧を手で押して簡単に潰れるほどにくらいにして使用していました。
メリット・デメリットはモルテンとほぼ同様ですが、少し軽くなってこれは次男から三男が引き継いで中学生になっても使用していました。
とにかくボールに触れる機会を増やすためにそれら以外にも同様サイズの100円ショップのボールなどもありましたが初期は上記のボールがやりやすいと思います。
ちなみに100円ショップのボールは軽過ぎて、結構上達しないと落とさないで続けるのは難しいです。意外と風船も難しいです。
余談ですが、このほか上級用ボールやテニスボールなどもありましたが継続的に使用することはありませんでした。
とにかく小さな成功体験をたくさんできるようにすることが初期は重要と思います。
第2ステップ リフティング30回
最初のステップのリフティングが安定して出来てこないと30回連続はまだまだ厳しいハードルです。
ここでは出来るだけ30回という数字を強く意識しないことが大切かと思います。
自分の経験上も数字の意識が強いとその回数目前でボールを落とすことが多かったです。
子供がうまくいかない時のアドバイスとして『10回連続で良いからいそれをいっぱいやってみて』とか、『10回連続が3度出来れば足したら30回だよ』など励ましました。
続けていればいつの間にかクリアをしてしまいます。
第3ステップ リフティング100回
30回程度が頻繁に出来るようになると次は大台の100回です。
100回はチームのレベルにもよりますが小学校低学年であれば上手い方になるかと思います。
ちなみに日本代表の久保健英選手は未就学の時点で1000回超とか。
とにかく、上を見ても仕方がないので自己記録100回を目指しましょう。
ここでも100を余り意識しない事です。と言いつつ私もクリアしそうになった時、どきどきしてきて何度も落としました。
50回で数えるのをリセットして、もう一度1から数え始めて50まで行けば100になるなど、精神的に楽になるような方法で工夫してクリアしたように記憶しています。
100という数字は子供にとって結構自信になります。
100回はたまたま達成出来る回数ではなく、継続して練習をしてきた証です。
ご家族からご褒美をあげても良いレベルです。我が家では回数が近づいた時にそれをチラつかせたような気もします。
チームに所属している場合は達成しているメンバーが少ないほどなんとなくですが一目置かれます。
サッカーのプレーでも、ボールタッチが良くなるのでプレーの幅が広くなります。
最終ステップ リフティング1000回
さて、100回を超えるようになったらあとは継続するのみです。
100回を超えると安心して、チーム練習時にみんなとやる程度で自主練ではやらなくなったりします。
ですが個人的な見解としては最高記録が数百回では小学校高学年だと普通のレベルです。
1000回超えるところまでやるとちょっとしたことではボールを落とさないレベルになります。
また、1000回は実際は10分間などかかる(蹴り上げる高さにもよりますが)ので持久力がつきます。
1000回を超えたら回数よりは利き足と反対の逆足も入れたり、さらにインサイド、アウトサイド、もも、その他などバリエーションを増やした方が良いと思います。
1000回を超えたらもうリフティングは体に染み付いているようなものです。
子供は神経の発達が大人以上なので小学校3、4年からさらに高学年なるとゴールデンエイジに近づいて目覚ましい成長を遂げます。
リフティングで曲芸などを目指すことがない限り、その後は回数には拘らずにボールタッチの練習として行っていけば良いと思います。
ちなみに私は40歳を超えてからボールと戯れ、子供と公園に足繁く通って練習を繰り返し、すっかり子供には回数で抜かれましたが通常のリフティング800回超、あとはアラウンド・ザ・ワールドができるようになりました。
大人はちょっとしたコツと忍耐で続けることもできますが、子供には励ましのサポートと練習する環境を整えてあげることが必要です。
リフティングはほぼ運動神経も関係ありません。
どれだけ時間を費やしたかだけです。
ぜひ、親子で頑張ってサッカー選手としての基盤を作り上げていただければと思います。
最後にサッカーをやる中でこんな言葉を耳にしたので記します。
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